1. >
  2. >
  3. 廃車となった車の行方

廃車となった車の行方

廃車で儲かるしくみ

廃車手続きには「解体による廃車」と「滅失・用途廃止による廃車」という二種があります。
使用しなくなった自動車を業者を通して廃車してもらう場合、そのどちらかの手続がとられることになりますが、気になるのは引き取られたあとのその車の行く末です。

最近では「どんな古い車でも買い取ります」という宣伝文句のもと、かなり年式のいったバイクや自動車を買い取ってくれる業者もたくさん見られますが、廃車をしてもらうのにお金ももらえるというのはなんだかおかしな気もします。

なぜそのようなことができるかというと、廃車するとして引き取られた自動車やバイクであっても、その後解体業者などを通し別の形で販売・再利用をすることができるからです。

鉄の需要が上がっている

自動車リサイクル法ができる前までは、日本国内では「鉄あまり」という鉄材の過剰状態が続いており、自動車を廃車にする場合はそんな余った鉄くずを業者にお願いして何らかの形で処分をしてもらうという形になっていました。
ですが、現在では東南アジア各国をはじめとして鉄の需要は大変増加しており、お金を出してでも譲ってもらいたいというのが業者としての本音のようです。

また日本車のエンジン部分は世界的にも高い評価を受けていますから、外装がボロボロのサビだらけになっているような車であっても、駆動部分をオーバーホールして動かせるようになるなら喜んで引取を受けることができるのです。
むしろ古い車になるほど現在では部品が手に入りにくくなっていますから、10年落ち、20年落ちといった古い車のパーツは現地でかなり高額で取引をされているということもあるようです。

廃車にするということは既に10万キロ以上走っているような車が多いのは確かですが、エンジンをそのまま積み直すというのではなく、一度完全にオーバーホールしてから新たに使用するということになっていれば全く問題はありません。
というかむしろ、外国に駆動部分が輸出されるような場合にはエンジンはその後数十万キロも走行するということがほとんどなので、10万キロくらいはまだまだ序の口なのです。

ボロボロで再生はほとんど不可能というような自動車の場合、まず徹底的に解体して使える部品を取り出したら、あとはよく港周辺で見かけるような鉄くずとしてスクラップしていきます。
スクラップされたボディ部分は積みやすい形に圧縮されたのち、これもまた海外で鉄需要の高い国へと運ばれていきます。