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ハイテク救急車廃車騒動

韓国のハイテク救急車が廃車に

これは韓国であったニュースですが、韓国の最新設備を搭載した救急車が一度に廃車になるというニュースが2015年の7月にありました。
この救急車は韓国の医療の最先端の設備を搭載しており、救急車と搬送される病院とをインターネット回線を通して連携し、医師に搬送する患者さんの状態をリアルタイムに伝えられるという機能を搭載した救急車でした。
ですが、実際に利用し始めてみると通信不良が頻発し、思うような機能を使えないという事態が頻発しました。

このことから、このハイテク救急車は現段階では実用には適さないとして廃車処分になることが決まりました。
ハイテク救急車が廃車されるまでの間、維持費がかかりましたが、この維持費が通常の救急車よりもかなり高く、住民の方から批判の声もあったようです。
ハイテク救急車の維持費は何と通常の3倍にもなり、それが複数あることを考えると、年間の維持費は相当なものだったということが考えられます。

ハイテク救急車騒動の背景には

こうした騒動が起きた背景として、韓国ではハイテクにこだわる姿勢が強いということが考えられています。
韓国の技術は年々進歩しており、そうした技術を早期に導入したいという想いがハイテク救急車には込められていたと考えられています。
ですが、技術的には進んでいても、細かな所でまだまだ甘い部分があり、それが今回の騒動の原因になったと考えられています。

ハイテクと言っても使用されているパソコンのOSはウィンドウズXPであるなど、最新の技術を使ったという設備としては負担がかかりやすい旧式のOSのパソコンを使用していました。
また、あまりシステム自体が日常的に使われていなかったという実際もあります。
ハイテクにこだわったばかりに十分に開発されていない段階で導入され、その使用方法についても浸透し切れていなかったというのが、今回の廃車を招いたと言えます。

今後の可能性に期待

今回のハイテク救急車はある意味失敗と言えるかもしれませんが、これを機会に韓国はさらに改善した技術などを展開できる可能性もあります。
韓国の技術の進歩を考えさせてくれるニュースで、今後の韓国の動向に期待が集まっています。

韓国の救急現場では、消防士が耐熱性の手袋ではなくゴム手袋を使用するなど、まだまだ不十分な点もあることが多く意見されています。
こうした改善するべきポイントを、いかに潰していけるかどうかが今後の韓国の成長に関わっています。
韓国の今後の動向は自分から情報をキャッチしないとなかなか入ってこない面はありますが、興味がある方は今後もチェックしてみることをお勧めします。
今後の時代を読み解く上で良い材料になるはずです。