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  3. バイクタイヤが担う役割とは

バイクタイヤが担う役割とは

タイヤ

車両総重量の支持

車体・乗員や荷物の重量を支持する機能を持っております。

タイヤの空気は、それを支持できるのに見合った量を注入します。

ちなみに装着可能なタイヤは機体の重量に依りますので、不明な場合、店員さんに相談してみるのもよいでしょう。

進行方向への転換および維持

バイクの場合は、コーナリング時に車体を傾けて旋回します。しかし、体制が崩れる様子はみられません。なぜこの体制でのコーナリングが可能なのでしょうか。

これはタイヤの形状と深く関わっています。

乗用車のタイヤの場合は、ハンドルをきればその方向へ旋回できる事を想定して作られています。そのため、接地面と側面を分けた角ばった構造に仕上げているのです。

一方でバイクの場合は、接地面を多く取れるように丸まった構造をしています。

これは、タイヤが傾いても接地面積がほぼ変わらないように設計され、安定したグリップを維持・旋回できるよう、形状が考えられているためです。

駆動力および制動力の伝達

 タイヤには、機体の性能を十分に伝えるために溝が縦横に刻まれております。それには以下の役割があります。

縦溝の役割

 縦溝は、主に排水機能のために刻まれております。乗り物によらず、路面が雨で濡れてしまうと、モノが浮いてしまいます。浮いてしまったモノは、地面の凹凸と上手く噛み合わず、滑りやすくなり、思い通りに進みづらくなってしまいます。これが乗り物であれば、スリップ事故に繋がってしまい、大変危険です。

 また濡れた路面上を走行していくにつれ、タイヤも水まみれになってしまい、さらに滑りやすくなってしまいます。

 それを防ぐために縦溝が刻まれております。縦溝は、タイヤが水びたしになるのを防ぐ排水の役目を担っているのです。

横溝の役割

 物体が地面の上を移動するとき、進行方向に対して真逆に力が加わって進むことができます。これを摩擦力といいます。

 摩擦力は、物体の接地面と地面の凹凸の関係性によって決まります。地面とタイヤの凹凸が上手くかみ合うことで、バイクの操縦通りに走行することができるのです。

 タイヤに縦溝が刻まれているのは、この摩擦力と深く関係しております。

 例えば、モトクロスで使用されるオフロードバイクタイヤの場合は、砂利道で走行するため、溝の深いタイヤを装着しています。これは、凹凸の激しい地面に上手く噛み合い、スムーズに走行できることを想定しているからです。

 そのほか、縦溝に溜まった水の排水を押し出す補助機能としても活躍します。

エンジンやその他のパーツは完璧であっても、スリップしやすいなどのトラブルが起こってしまっては意味がありません。きちんとライダーの思い通りに操縦ができるためにも、タイヤの溝は大切な役割を担っているといえるでしょう。

衝撃吸収性(乗り心地)

 先程タイヤの凹凸の役割を述べましたが、実は衝撃を吸収する側面もあります。

 衝撃を吸収する要素としては、「溝の深さ」「空気圧」の2つが関係します。しかし両者は、一方が高いともう一方が低くなるという、いわゆる相反関係にあります。

「溝の深さ」については、先程述べたオフロードバイクのタイヤの話とつながりますが、路面の粗い道を溝の浅いタイヤで走行すると、直接振動が車体に伝わってしまい操縦に支障をきたしてしまいます。路面の砂利がタイヤの凹凸と噛み合わず、衝撃が分散できないためです。しかし溝が深いタイヤを装着すると、地面と接地する箇所が減り、上手く路面の砂利と噛み合った状態で走行するため、振動が伝わりづらくなります。

「空気圧」についても同様の理屈です。

空気を入れ過ぎたら、溝の部分まで膨らませてしまいます。結果として、路面との接地する箇所が多くなり、路面の衝撃が伝わりやすくなってしまいます。

用途に応じたタイヤの使い分けを

 バイクのタイヤと言っても、用途に応じた使い分けをするべきなのには、上記のようなタイヤの役割から考えていくと理解しやすいでしょう。